歴史と風情の野沢温泉の街並みに
喧騒を忘れて清遊する
日本屈指の名湯と呼ばれる野沢温泉では、温泉街の温泉めぐりをとおして
風情ある街並みや、温泉街ならではの体験を楽しめます。
野沢温泉村には30余りの源泉が湧き、街中には13の外湯と呼ばれる無料の共同浴場があります。
この外湯は、地域の財産として地域住民により共同で維持管理されています。
麻釜
野沢温泉にある30余りの源泉の一つで、90度以上の温泉をこんこんと湧出、大釜・丸釜・ゆで釜・竹のし釜・下釜の大きな湯だまりをなしている麻釜は野沢温泉の奇勝の一つです。
麻釜という名は、かつて伐り取った麻をこの湯だまりにひたし、皮をむきやすくしていたことに由来すると言われています。
70~90度ぐらいの熱湯が湧き出しているため、野沢温泉の人々は、朝夕には野沢菜を茹でるなど、今もこの湯を生活の場としています。そのため「野沢温泉の台所」と呼ばれています。
周辺の店舗では麻釜で調理した温泉卵も楽しめます。
国の天然記念物に指定されています。
野沢温泉村 13の外湯
野沢温泉といえば「外湯巡り」。温泉街の中に13カ所の外湯と呼ばれる共同浴場が点在しています。いずれも無料で入ることが可能で、気軽に名湯を楽しむことができます。
これらの外湯は、江戸時代から続く“湯仲間”という制度によって、地元の人たちの手で管理され守られてきました。入浴の際は各外湯にある賽銭箱にお気持ちとしてお金を納めましょう。
「中尾の湯」は当宿から徒歩5分。共同浴場の中で、一番大きい木造湯屋建築。泉質も最高です。
※外湯は朝6時~夜11時まで入浴可能。
野沢温泉村の湧き水
野沢温泉の恵みの山、標高1,650mの毛無山の山腹に広がる上ノ平高原一帯には、
美しく巨大なブナの原生林が現存しています。
このブナの原生林が野沢温泉の温泉や湧水のルーツとなっています。
雪解け水がゆっくりと土の中を通って浄化された湧き水は
大自然からの恵みのとてもおいしい水です。
八幡清水
中尾地区の八幡神社の鳥居がある入口のすぐ脇にあります。
どぶろくの仕込み水としても使用されています。
六軒清水
長坂ゴンドラ乗り場へ向かう途中にあります。
名前の由来は「昔、6軒の家で管理をしていたから」だそうです。